中国の東洋ランはそのまま日本に持ち込まれ、長く栽培されてきた。その一方で、日本でも似たような花を探すことが行われ、その結果、日本春蘭と寒蘭が、日本における東洋蘭として独自の分野を形成するに至った。
日本春蘭は本来の花色が緑であり、花形も比較的整った物が多い。また、兜が出ることが少ないため、中国春蘭の基準がそのままに当てはめられることはあまりなく、むしろ色変わり品、赤花や黄花、あるいは蝶咲きなどが多く集められた。しかし、その中では花びらが丸く、中心に向かってまとまるなど、中国春蘭における美の基準が適用され、そのようなものがより優れているとされる。
また、葉芸品も多数命名されている。
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寒蘭は、より背が高く、花茎も高く伸び、多数の花をつけるが、花の形は春蘭系とは随分異なっている。花びらが細く、先端がとがっているので、春蘭のような花形が全く期待できないのである。その代わりに、花色に変化が多く、やはり赤花、黄花、白花などの色に興味が集まる。しかし、やはり副弁が寄り添い、外弁が調和の取れた配置になるものが喜ばれる。
長生蘭と富貴蘭はその大部分が柄物であり、葉芸品である。特に葉や茎が短くなり、厚くなったものが喜ばれる傾向がある。